日向電工さんごめんなさいシリーズとは?ボカロP・日向電工を紹介!

2017年01月21日鈴木 直人
日向電工(ひなたでんこう)さんは、代表曲「ブリキノダンス」でミリオン超えを果たしている人気ボカロPです。ここでは日向電工さんの活動を振り返るとともに、人気曲を紹介。さらにニコニコ動画に投稿されている「日向電工さんごめんなさい」シリーズについても解説します。

アルバムリリースも決定!日向電工ってどんなボカロP?

2012年7月にニコニコ動画ボカロPとしてデビューし、瞬く間に人気を集めたボカロP・日向電工さん。ここではこのボカロPの活動と人気曲の紹介、さらにニコニコ動画に投稿されている謎のパロディシリーズ「日向電工さんごめんなさい」シリーズについて解説します。

初音ミク オリジナル曲 『アンダワ』

こちらがデビュー曲「アンダワ」です。処女作にもかかわらず投稿から3ヶ月で4.7万回以上再生され、マイリスト登録数は3200を超えました。現在は再生回数23万回を超える殿堂入り曲となっています。

日向電工さんの「アンダワ」。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18306495

切り絵風のモノクロイラストはこの曲以降も定番となっているデザインで、日向電工さんのトレードマークにもなっています。難しい漢字を多用しつつ、独自の世界観を描く歌詞と疾走感のあるメロディがクセになりますね。

これまで日向電工さんは8曲のオリジナルを投稿していますが、どれもハズレはなし。その証拠に全曲殿堂入りを果たしています。

ちなみにタイトルは「アンダワ」から全てしりとり形式でつけられています。こういった細かいところの工夫にも、ファンは思わずニヤリとしてしまうのです。

しかし実は日向電工さんはここ2年ほど、ニコニコ動画でもSNSでも完全に沈黙していました。ところが2016年の11月29日のTweetで公式ウェブサイトの開設を報告。日向電工さんの作風にぴったりな「母国語」をベースにデザインされたサイトです。

さらにその3日後にはファンが歓喜するニュースを知らせてくれます。

そのニュースとはアルバムリリースのお知らせだったのです!タイトルは『ブラックホールディスク』、レーベルはアニソンやキャラソンを多く発売している「NBCUniversal Entertainment Japan」とのこと。

本編CDには人気曲他、新曲含む10曲を収録し、初回特典CDには朗読劇「地下世界文化体系」と、日向電工さんファン垂涎の内容になっています。これはぜひとも初回特典付きが欲しい!

日向電工の人気曲3連発!

まだいまいち日向電工さんを知らない人にとっては「ふーん」という感じでしょう。しかしこれから紹介する日向電工さんの人気曲を聴けば「あれ?さっきのアルバム欲しくなってきたぞ……」となること間違いなしです。では早速聴いていきましょう!

初音ミク オリジナル曲 『ブリキノダンス』

1曲目は再生回数は115万回を超え、マイリスト登録数は2.3万を超える人気No.1曲「ブリキノダンス」です。日向電工さんの作品としては6作目。ギターやドラムの生音を使った、日向電工さんらしい疾走感満載の楽曲となっています。

日向電工さんはの「ブリキノダンス」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm20296308

しかしこの曲で圧巻なのは歌詞です。「アヴァターラ」「ナラシンハ」といったヒンドゥー教の神の名前や難しい漢字を使いながら、言葉の音と意味を巧みに絡めて描かれる狂気的なダンス=ブリキノダンス。

目でも耳でも頭でもたっぷり楽しめる秀作です。ぜひ聴き込んでみてください。

初音ミク オリジナル曲 『ジベタトラベル』

2曲目に紹介するのは日向電工さんの4作目にあたる「ジベタトラベル」。2016年12月14日現在の再生回数は37万回を超え、マイリスト登録数は7800を超えます。

サビ部分で流れるテクノサウンドと曲全体を貫くハイテンポなドラムと雰囲気たっぷりの歌詞が脳をピリピリ痺れさせてくれます。

日向電工さんの「ジベタトラベル」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18800075

この曲の歌詞には「ジベタ教」という架空の宗教が出てくるのですが、これをきっかけに次々と「ジベタ教に入信しました」という人が出始め、今では「日向電工さんの熱心なファン=ジベタ教信者」ということになっています。

まさか宗教までできてしまうとは、日向電工さんの中毒性おそるべし。

初音ミク オリジナル曲 『スパークガールシンドローム』

3曲目は「ブリキノダンス」の後に投稿された7作目「スパークガールシンドローム」です。再生回数は37万回を超え、マイリスト登録数は7400弱。

「ブリキノダンス」「ジベタトラベル」とは違い、宗教色のある言葉や難しい漢字は使わず、ややポップ寄りの楽曲です。

日向電工さんの「スパークガールシンドローム」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm21872292

これまでは使っていなかった英語の歌詞を使っていたり、初音ミクちゃんの調教をやや「人っぽく」していたりと、随所に今までとは違う日向電工さんの表現が使われています。これはジベタ教信者ならずとも中毒になりそうです。

「日向電工さんごめんなさい」シリーズって?

しかしこの「スパークガールシンドローム」を最後に、日向電工さんはしばらく新曲投稿をストップさせてしまいます。

ジベタ教信者たちは教祖・日向電工さんからのありがたいお言葉(新曲)がないことに耐えきれなかったのでしょうか。なんと自分たちで日向電工さんの楽曲に似せたボカロ曲を作り始めたのです!

#ムカシノエスケープ #一条テンセ

その先駆けとなったのが「日向雷工」さんの作った「ムカシノエスケープ」です。(こちらの動画は歌ってみた版)

本家の動画は現在非公開となっていて観られませんが、日向電工さんのテクノ調の曲、韻を重視した歌詞のほかモノトーンイラストのPV、動画説明欄の文体、動画タイトルの書式など、すべてが日向電工さんに似せて投稿されていました。

初音ミク オリジナル曲 『プロジェクトインサイダア』

その次に登場したのが「日陰電工」さんの「プロジェクトインサイダア」です。

日向雷工さんの主コメ「日向電工さんごめんなさい。いやマジほんとごめんなさい。」にちなんで、日陰電工さんは主コメに「この曲は『日向電工さんごめんなさいコンピ』に収録されます。※嘘です」と記載。ここから「日向電工さんごめんなさい」シリーズが始まるのです。

偽物とはいえ、「日向電工さんごめんなさい」シリーズとして投稿されるのはハイレベルな楽曲ばかり。そのためこのシリーズを好んで聴く人も少なくありません。

「ごめんなさい」と言っているあたり、本人たちは日向電工さんに迷惑がかかることはわかっていたのでしょう。しかし、それでも彼らは教祖=日向電工さんの楽曲が聴きたかったのです。

そのことを知ってこのシリーズの楽曲を聴いていると、作者たちの日向電工さんの楽曲への愛がひしひしと伝わってきて、ジベタ教の奥深さを実感できます。

しかも彼らは当時の日向電工さんの最新作「スパークガールシンドローム」の「ム」からしりとり形式で新曲をつないでいっているのです。「日向電工さんの音楽を続けていきたい」という想いが痛いほど伝わってくるではありませんか!

こちらのリンクから「日向電工さんごめんなさいシリーズ」タグがついた曲が聴けますので、ぜひ信者たちの「愛」を確かめてください。

日向電工の新曲も聴き込もう!

2016年12月3日、愛をこじらせたジベタ教信者たちが自分たちでせっせと「新曲(偽)」を作っていたところに、ついに本物の日向電工さんから新曲が届きます。

初音ミク オリジナル曲 『ムーンウォークフィーバー』

それがこちらの「ムーンウォークフィーバー」です。投稿から2週間足らずで再生回数は20万回を超え、あっという間に殿堂入りを果たしてしまいました。いかにジベタ教信者たちが新曲を待望していたかがわかります。

あまりの急な復活に「え?いつものごめんなさいシリーズじゃないの?」と戸惑う信者もいたようです。確かに前曲から3年も空いていれば、そうやって疑う気持ちもわかります。しかし、本当に日向電工さんは帰ってきたのです!

日向電工さんの「ムーンウォークフィーバー」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm30159740

しかもこれまで以上に素晴らしい「ムーンウォークフィーバー」を引っさげて!これ以上ない復活劇だと言えるでしょう。

本人からもTwitterで待ってくれていた信者たちへの感謝の言葉がつぶやかれています。

2017年2月にはアルバムの発売も決まり、いよいよ本格復活が期待できる日向電工さん。今後の活躍から決して目が離せないボカロPです。ぜひ耳の穴かっぽじって聴き込みましょう!

鈴木 直人
Writer鈴木 直人
フリーのウェブライター。ファッションやサブカル、ビジネス、自己啓発など守備範囲は広い。非リアでぼっちだが、そんな自分をこの上なく愛している。