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すぴ豊です。今年もよろしくお願いします!
さて2018年の話題作はいっぱいあるのですが、今日はちょっと変化球で巨大ロボットのお話です。

コミコンでも話題に!2018年公開「パシフィック・リム:アップライジング」が熱い!

昨年(といっても1ヶ月前)ですが、東京コミコン2017で盛り上がったプレゼンテーションの1つが「パシフィック・リム:アップライジング」でした。

『パシフィック・リム』予告編

宇宙からの侵略者が巨大怪獣を使って、地球を攻撃!人類が巨大ロボット<イエーガー>で立ち向かう、、というベタなストーリーを超大作として映画化!2013年に公開されました。

アメリカでもスマッシュ・ヒットでしたが、中国等グローバルでウケて続編が決まりました。

もともとは、いま「シェイプ・オブ・ウォーター」で話題のギレルモ・デル・トロ監督の、日本の怪獣映画愛によって生まれた作品でしたが、2作目は彼はプロデューサーにまわり、テレビドラマ「スパルタカス」やNetflixの「デアデビル」を手掛けるスティーヴン・S・デナイトが監督します。

『パシフィック・リム:アップライジング』日本先行解禁映像

さて先ほど、この作品は”デル・トロ監督の、日本の怪獣映画愛によって生まれた作品”と書きましたが、実際には日本のロボット・アニメへのオマージュが強い作品です。

というのも、この映画に出てくる怪獣は、エイリアンの生物兵器でしかなくて、“怪獣”そのものが主役ではないからです。

パシフィック・リム

出典:https://www.youtube.com/watch?v=PYJeoJQNi6M

デル・トロ監督は幼少時代、日本の特撮やアニメを見て影響を受けたと言っています。これは定かではないですが、日本のアニメの中で比較的「パシフィック・リム」に近い作品をあげるとすれば、1976年の「マグネロボ ガ・キーンではないかと思います。

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理由は以下の4つが挙げられます。

    ・敵のエイリアンが、巨大ロボではなく合成獣という怪獣を使う
    ・敵のエイリアンが地底・海底から攻めてくる
    ・ガ・キーンの造形が、「パシフィック・リム」の主要メカ、”ジプシーデンジャー”を思わせる
    ・ガ・キーンが男女のシンクロで動く(”ジプシーデンジャー”もそう)

この時期の東映発のロボット・アニメは世界を席巻し、その一環でダンガードAコンバトラーVを主人公とする「SHOGUN WARRIORS」というマーベルのアメコミが作られ、逆に「東映版スパイダーマン」というTVドラマが作られたのです。

45年目にしてまさかの大復活!マジンガーZが映画で帰って来る!

さて「マグネロボ ガ・キーン」は東映オリジナルでしたが、東映ロボ・アニメの基礎を作ったのは、なんといっても永井豪先生の「マジンガーZです。デル・トロ監督も永井豪先生、マジンガーZのファンであることを公言しています。ジェームズ・キャメロンが実写映画化を望んでいた、という噂もありました。

そのマジンガーZの最新作が、劇場アニメとなって公開されます。「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」です。

『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』予告編1

なんとリメイクでもなく、45年前のTVアニメの続編という形です。

もともとマジンガーZはTVアニメを中心にしながら、永井豪先生による原作コミックが”少年ジャンプ”誌、アニメを元にした子ども向けコミックが児童誌、さらにTVとTVの間をつなぐお宝エピソードを劇場アニメとして公開、おもちゃ等のマーチャン・ダイジングも充実展開、とメディア・ミックスのお手本となるようなエンタメ作品でもありました。

マジンガーZ 東京コミコン

出典:すぴ豊撮影

この作品がこれだけ多くの人々をひきつけた理由は、とにかくマジンガーZの存在感・かっこよさ、そしてイマジネーションのすばらしさにつきます。

マシーンでありながら魔神というデザイン。人が頭部にのって操縦するという、後のロボット・アニメのルーツとなる革新的な設定。ロケット・パンチという飛び道具と拳を組み合わせた斬新なアイデア。

今回の「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」は、とにかくあのかっこいいマジンガーZを最新のアニメ手法で表現しようという試みでしょうか?

『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』予告編2

話は多少”いま風”ですが、主人公のセリフが「こちとら急いでいるんでぃ」的な70年代風だったり、ギャグも盛り込まれたり、オリジナルの良さもちゃんと残っています。

改めて思うのは、敵キャラ=機械獣のデザインのすばらしさで、毎週このキャラを生み出した永井豪先生と東映のスタッフの方々は本当に天才です。

マジンガーZ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=RsJ05HLe7_8

個人的には、薄幸のイメージがあった炎ジュンという女性キャラが幸せに暮らしていてよかった(笑)

マジンガーZは、武器を出すとき、いちいち技の名前を「ロケットパンチ!」とか「ブレストファイヤー!」とか言うのですが、これって今でいう「OK!グーグル」みたいな音声アシストですよね!時代を先取りしていたなあ(笑)

トップ画像出典https://www.youtube.com/watch?v=RsJ05HLe7_8
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杉山すぴ豊
アメキャラ系ライターの肩書で、アメコミ映画についての啓蒙活動を雑誌・新聞・テレビ・ラジオ・WEB・イベントにて行う。幼少のころ歌舞伎座の舞台に立ち 映画「劇場版サラリーマンNEO(笑)」にも出演。「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」のタイトル考案者です。エマ・ストーン嬢に「あなた日本のスパイダーマンね」と言われ「バイオハザード:アポカリプス」のジル役のシエンナ・ギロリー様に「あなたがゾンビだったら私は助けてあげる」と言われたことが自慢(笑)