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有機酸さんはuki3(ユーキサン)やeweという名義でも活動している、ボカロPや歌い手のほかDJやサポートベースなど多方面で活躍する人物です。ここでは彼のボカロ曲に注目しながら、その魅力を紹介します。

有機酸は歌い手?いいえ、歌えるPです!

2017年11月22日現在、ニコニコインディーズ24時間総合ランキングで3位を獲得している動画が、音楽方面で多彩な顔持つ有機酸さんの歌ってみた動画です。

quiet room/有機酸

こちらの動画は2017年9月18日に投稿され、現在27万回以上再生されています。投稿から2ヶ月以上も立っているのに、ランキング3位というのはすごいですよね。実際聴いてみても、ダウナーなメロディに、淡白なハスキーボイスがぴったり寄り添っていて、何回でも聴きたくなります。

集団告白たるゆえんの「好き」コメントの嵐。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm31946371

あまりの心地よさに、シンプルに「好き」と告白するリスナー多数。「集団告白」というタグがつけられるほどです(笑)

有機酸さんがすごいのは、そもそもこの「quiet room」が自分で作った曲だという点です。つまり単に歌が上手いだけでなく、独特な世界観を持つ歌詞も、ダウナーながらもポップなメロディも、全て有機酸さん自身が生み出したものなのです。「才能の塊」とはまさにこのことですね。

ただ、自分の声で歌った動画は今のところニコニコ動画・YouTube両方で「quiet room」だけ。そのため有機酸さんの活動のメインはボカロPとしての仕事にあるといえます。本人の歌唱も確かに抜群なんですが、ボカロ曲のクオリティはそれを上回る素晴らしさなんです。

ぜひとも聴くべき有機酸のボカロ曲3選

有機酸さんの楽曲は歌詞にしろ、メロディにしろ、そこかしこに「虚しさ」「諦め」「切なさ」といったセンチメンタリズムが散りばめられています。これが感情の乗らないボカロの歌声に絶妙にマッチしているんです。以下ではその相性の良さが発揮されている3曲のボカロ曲を紹介します。

【初音ミク】 退紅トレイン【オリジナル】

1曲目は有機酸さんのデビュー曲「退紅トレイン」です。2014年11月12日に投稿されたこの動画は、現時点で27万回以上再生される人気曲のひとつとなっています。シンプルながら洗練されたメロディと、示唆に富む歌詞の世界。「デビュー曲とか嘘だろ……?」と戸惑ってしまうことうけあいです。

「原点にして頂点」と言いたくなる完成度。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm24897033

「有機酸さんといえばこれ」というリスナーも多い、彼の代表作です。公式ブログによれば、ボカロを一度も聴いたことがない状態から、初作曲・初ボカロで作り上げた楽曲なのだとか。有機酸さんに初音ミクちゃんをすすめた弟さん、マジグッジョブ!

krank/初音ミク

2曲目に紹介するのは、2017年3月17日に投稿された「krank」。現在22万回近く再生されている人気曲です。ダウナーなムードは「退紅トレイン」とよく似ていますが、ピアノやスネアドラムの使い方などでジャズの要素を取り入れて、おしゃれ感をアップさせています。

解釈飛び交うコメント欄。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm30836414

「作詞は作曲よりも好き」と公式ブログの中でも書いているだけあって、有機酸さんの書く歌詞の世界は複雑で、重層的です。そのためコメント欄やTwitterでも様々な解釈が飛び交っています。この「krank」もその例に漏れず、様々な解釈の可能性を持つ歌詞となっています。

MVや歌詞、楽曲からヒントを拾って、自分なりに解釈して聴くことができる点も、有機酸さんの楽曲の大きな魅力ですね。

lili./flower

最後に紹介するのは、有機酸さんの楽曲の中で一番人気の曲「lili.」です。2016年10月20日に投稿され、現在29万回近く再生されています。ボカロはflowerちゃんを起用。MVの少年と相まって、男声っぽい調声になっています。

解釈が難しい楽曲でもある。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm29871999

ギターやピアノのソロパートもあり、楽曲はかなりキャッチーな仕上がりになっていますが、一方歌詞は解釈がかなり難しくなっています。リスナーの人の中には、「誰か解釈よろしく」と自分で考えるのをやめてしまう人も(笑)さて、みなさんはどんな解釈をしますか?

1stアルバム「troy」も要チェック!

おしゃれなメロディに、複雑な解釈を可能にする奥深い歌詞をつける有機酸さん。まさに「スルメ」なボカロPといえるでしょう。そんな有機酸さんは、2017年12月中旬に初の全国流通盤『toroy」のリリースを控えています。

troy/クロスフェード

ボカロ曲のほか、「quiet room」と「lili.」のセルフカバーも収録されているという、なかなかに贅沢な1枚となっています。有機酸さんが気になった人は、こちらもチェックしてみてください!