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ポップ・ミュージックの新鋭ともいえるトラックメイカーtofubeats。その彼が大人気バラエティ番組『水曜どうでしょう』をリスペクトしつつ主催した企画が「ハードオフビーツ」です。ここではサンプリングミュージック好きならよだれを垂らさずにいられない、この至極の企画を紹介します。

tofubeats主催「ハードオフビーツ」が面白い!

2017年5月24日にニューアルバム『FABTASY CLUB』をリリースしたトラックメイカーでありDJでもあるtofubeatsさん。今回は彼が主催するちょっと珍しくて、めちゃくちゃマニアックな企画「ハードオフビーツ」について紹介します。

第一回の開催は2011年。1997年からロンドンで行われているビートメイクバトル『THE KING OF THE BEATS』などをリスペクトし、かつ企画内容や編集方法に『水曜どうでしょう』の要素をふんだんに取り入れた「HARD-OFF BEATS」を開催したのです。

HARD-OFF BEATS teaser

こちらはその第一回のティザームービーです。企画の概要はレコードも置いているリサイクルショップ「ハードオフ」を2店舗回って、予算1,000円以内でレコードを購入し、それらを使って曲を作るというもの。

本企画の魅力は企画内容や編集から来る独特のゆるさと、サンプリングミュージックならではのマニアックなトークや映像。実際にサンプリングを行なっている人たちからも「勉強になる」というコメントが多数寄せられています。

実は恋ダンスなどで一大旋風を巻き起こした星野源さんもハードオフビーツに注目しているのだそうです。星野さんはポップなイメージが強いアーティストですが、彼のこれまでの音楽遍歴を辿ると結構マニアックなところが多いので、ハードオフビーツのコンセプトにマッチしたのかもしれません。

なんとそんなハードオフビーツが、2017年構想5年のベールを破って復活しました!「東京発着編」「大阪発着編」の2バージョンがあり、総尺5時間のデラックスな動画としてYouTubeで無料公開されています。これはもう観るっきゃない!

2017春の陣「東京発着編」を紹介!

2017年のハードオフビーツのコンセプトは「旅に出て、レコードを買い、曲を作る」。そのため参加するトラックメイカーたちは東京・大阪それぞれを発着地として、全国展開されているハードオフにランダムに移動し、そこでレコードを買わなくてはなりません。

リサイクルショップは基本的にその土地で買い取ったものを売っているので、ハードオフにも地域性が色濃く出ます。そのあたりもこのハードオフビーツの面白さといえるでしょう。

HARD-OFF BEATS 2017春の陣 東京発着編 第1話「構想5年」

以下では東京発着編の魅力を簡単に紹介していきます。こちらは4月1日に公開された東京発着編の買い出し編第1話。この1本を観ればハードオフビーツのルールや雰囲気がだいたいつかめるのではないでしょうか。

サイコロでハードオフの店舗を決めたり、同じくサイコロで1店舗あたりのレコード購入金額を決めたりと、このあたりは『水曜どうでしょう』リスペクトが効いています。

道中のトークもハードオフビーツの醍醐味。

出典:https://youtu.be/51cSy4lWWJw

「旅×レコード×曲作り」がコンセプトなだけあって、トラックメイカーたちの道中のトークもきっちり収録。主催者のtofubeatsさんと2011年も参加していたokadadaさんが関西出身なだけあって、思わずクスリとするような内容になっています。

HARD-OFF BEATS 2017春の陣 東京発着編 第5話「制作編 tofubeats」

なかなかにハードな買い出し編から帰ったあとは、ひとりひとりの制作編を観ることができます。こちらは主催者のtohubeatsさんの制作編。曲を作る1人がスタジオに入り、他のメンバーはそれを眺めながら解説という構成です。

そのためプロのトラックメイカーの作業風景と一緒に、プロのトラックメイカーたちの曲作りの時に考えていることやこだわりについての話が聴けるという、めちゃくちゃ贅沢な動画になっているんです。

制作編の最後には各トラックメイカーの完成曲が流れる。

出典:https://youtu.be/FhR8D5kpiVA

動画の最後には、制限時間1時間というなかでサンプリングから行なって作った完成曲が流れます。各トラックメイカーの特色が随所に現れているので、この部分を聴くだけでもかなり楽しいですよ。

ハードオフビーツ参加トラックメイカーを紹介!

ハードオフビーツの魅力は、参加トラックメイカーたちの豪華さにもあります。以下では東京発着編の参加トラックメイカーたちを簡単に紹介していきましょう。

まずは主催者のtofubeatsさん。ドラマなどへの楽曲提供も行なっているほか、自身のアルバムでは大物メジャーアーティストとも多数のコラボを行なっています。YouTubeチャンネルなどで公開している楽曲は心地よいポップスが多くなっています。

続いては東京発着編のトーク回し担当ともいえるokadadaさんです。1986年滋賀県生まれのokadadaさんは多数の国内有名イベントにDJとして参加しており、楽曲制作や編曲の技術は海外からも評価を受けています。

なお、okadadaさんの楽曲は、音声ファイル共有サービス「サウンドクラウド」で聴くことができます。

GUNHEADさんは愛知県出身のベテランDJ。中学生時代にヒップホップとテクノの魅力に目覚め、90年代中頃にはDJとしてのキャリアをスタートさせています。

ヒップホップ界の重鎮ZeebraさんやトップレゲエグループのFIRE BALLなどとも仕事をしているほか、Habanero PosseやOzrosaurusなど知っている人は知っているすごいグループのメンバーでもあります。

長髪がトレードマークのPAKRGOLFさんは北海道を拠点に活動するトラックメイカーです。PAKRGOLFさんの楽曲も、okadadaさんと同様サウンドクラウドで聴くことができます。

もともとKREVAさんの影響でヒップホップの世界に入った彼は、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のテーマ曲「打上花火」で米津玄師さんとコラボしたDAOKOさんと仕事をするなど、活躍の幅を広げています。

ゆるくて、とってもマニアック!

終始ゆるい空気が流れ続けているのに、音楽のことになると詳しくない人が「何言ってるんだ?」というレベルでマニアック。それがハードオフビーツです。こんなアジのある動画が総尺5時間も無料で観られるなんて、最高以外の言葉が見当たりません。

HARD-OFF BEATS 2017春の陣 大阪発着編 第1話「春の陽気ですわ」

こちらは大阪発着編の第1話の動画。東京発着編同様、こちらもゆる〜い空気とマニアックなトークで溢れています。ぜひご覧あれ。

なお参加トラックメイカーは2度目の参加となるふーみんさん、ふーみんさんの会社の部下で、会社員をやりながらトラックを作っているthamesbeatさん、tofubeatsさんのアルバムにも参加しているin the blue shirtsさん、そして新譜を出したばかりのパソコン音楽クラブの2人です。

仕事や勉強の合間に息抜きがてらに観てもよし、休日など暇な時にがっつり観るもよし。「ハードオフビーツ」というプロのトラックメイカーたちの高尚な遊びを、おもいおもいのタイミングで楽しみましょう!

トップ画像出典https://youtu.be/FhR8D5kpiVA
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鈴木 直人
フリーのウェブライター。ファッションやサブカル、ビジネス、自己啓発など守備範囲は広い。非リアでぼっちだが、そんな自分をこの上なく愛している。