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世にポエムは数あれど、今最もアツいポエムは「あたりまえポエム」です。そ特徴は心に響くようで響かない、絶妙な言葉のチョイスにあります。そのセンスは瞬く間に世の人を魅了し、企業コラボや書籍化も実現してしまいました。ここではそんなあたりまえポエムについて紹介します。

心に響……かない!大人気「あたりまえポエム」

心に響くようで、よく読むと全く響かない。あたりまえポエムはそんな不思議な言葉のチョイスで人気を集め、いまや書籍化まで実現してしまいました。ここではこのあたりまえポエムの魅力や、作者「氏くん」について紹介します。

こちらはあたりまえポエムの代表作と言っても過言ではない(書籍のタイトルにもなっている)ポエムです。美しい写真が背景になっていて、「君の前で息を止めると」なんて意味深なフレーズで始まるので、読み終わると「ああ、良いポエムだなあ」と一瞬思ってしまいます。

しかしもう一度読んでみてください。「……え、あ、当たり前や……!」と冷静になれます。この騙された自分にクスリと笑ってしまう感じが、あたりまえポエムの魅力なんです。

このポエムで一瞬よぎるのは「ああ、このポエムの作者は君のことが本当に好きなんだなあ」という感想です。しかし名前を聞いてその人の顔が思い浮かぶのは当たり前。思い浮かばないのなら、それは知らない人です(笑)

こちらは筆者のお気に入り。「君との距離が近づくほど遠くに感じてしまうんだ」なら、「なんだか切ない」となりますが、あたりまえポエムでは距離が離れているので遠くに感じて当たり前です。なのにやっぱり一瞬「良いポエムだ」と思ってしまうのですから、あたりまえポエムは不思議です。

このあたりまえポエムのブームを受けて、「#あたりまえポエム」で様々な人がパロディをTweetし始めます。こちらは接着材のセメダイン社がTweetしたあたりまえポエム。普通だったら単なる恋の始まりポエムです。

しかしセメダイン社のTweetだという前提で読むと、「あ、それあかんやつや!」となります(笑)かなり秀逸ですね。

こちらは大阪のローカル線「阪急電鉄」のあたりまえポエムです。企業の色を出したあたりまえポエムはどれも秀逸でつい笑ってしまいます。また阪急電鉄のあたりまえポエムは、毎回ちょっとしたコメントもついているので、そこも見所です。

あたりまえポエムの仕掛け人「氏くん」って何者?

あたりまえポエムを仕掛けたのが、冒頭で3つ紹介したあたりまえポエムの作者「氏くん」です。個人のみならず企業まで巻き込んだこのブームを作った氏くんとは何者なのでしょうか。

この写真の真ん中に立っている人が、氏くんです。本名は氏田雄介(うじた・ゆうすけ)さん。平成元年に愛知県に生まれ、早稲田大学を卒業した秀才で、「背中で合掌する」「鏡文字高速書き」が特技だそうです。

現在は「面白法人カヤック」という変わったことばかりしているIT企業で、企画部のプランナーとして働いています。同社は服装自由の会社ですが、にもかかわらず氏くんはスーツや和服で出社するのだとか。変わり者ばかりのカヤックの中でも、さらに変わった人なのかもしれません(笑)

氏くんはカヤックの中で様々な企画に携わっています。その代表的な仕事とも言えるのが、「エゴサーチ採用」。これはなんと予測検索の結果がそのまま履歴書になるという採用方法です。履歴書の電子化さえしていない企業が多い中、これは先進的すぎる……!

この他にも「NARUTOーナルトー展」などのクライアントワーク(社外向けの仕事)も担当しています。カヤックの紹介ページには「カヤックのブランディングを牽引している」とかなり高く評価されている様子。仕事もできて、独特のセンスも持っているなんてカッコ良いですね。

PR動画も面白い!「あたりまえポエム」が書籍化

氏くんが仕掛け、一大ブームを巻き起こしているあたりまえポエムが、2017年4月12日に書籍として出版されました。価格は1,000円とリーズナブルで、美しい写真と当たり前のことばかり言っているポエムが並んでいます。

しかしそこは氏くんのやること。単に出版するだけでは終わりません。PR動画もしっかり作り、ナレーションにはアニメ『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役の声優梶裕貴さんを起用。梶さんの迫真の演技と当たり前すぎるポエムのギャップに、腹筋崩壊間違いなしのPR動画となっています。

『あたりまえポエム』は一時Amazonの詩集売れ筋ランキング1位も獲得し、「中原中也」や「谷川俊太郎」といった大物の詩人の本すら圧倒していました。2017年5月5日17時現在は8位に落ち着いていますが、それでもかなりの上位には違いありません。

書籍はこれまで発表してきた作品に多数の書き下ろしを加え、全体を恋愛小説として読めるように作成。さらには「あたりまえポエムの作り方」のコーナーや当たり前のことばかりで書いた作者プロフィールなど、氏くん一流のこだわりを込めまくった一冊になっています。

ボンボンTVが「あたりまえポエム」キャンペーン開催中

あたりまえポエムの流行を受けて、「勝手に」キャンペーンを開催しているのが、ボンボンTVのいっちーさんとなるさん(いちなる)です。

話題の「あたりまえポエム」をいちなるが勝手にやってみた! 【あたりまえポエム】

そのキャンペーンが公表されたのがこちらの動画。動画の中ではキラキラした表情たっぷりのいちなると、情感たっぷりのポエムの朗読が観られます。

美少女の笑顔が加わると、余計にギャップが激しくなる。

出典:https://youtu.be/K20FzUZIrEY

こちらがその一幕です。ポエム自体はどこまでも当たり前ですが、なるさんのような美少女の笑顔とともに朗読されると、なぜだか元気が出ます(笑)あたりまえポエムってすごい。

いちなるはこの動画から一週間、毎日「あたりまえポエムやってみた」動画をアップしています。ぜひタイムラインをさかのぼって観てみてください。

気になるキャンペーンの内容は…?

出典:https://youtu.be/K20FzUZIrEY

気になるキャンペーンの内容は、「#いちなる」と「#あたりまえポエム」の両方をつけてオリジナルのあたりまえポエムをTweetして、その中から2人が面白いと思ったポエムの作者にチェキもしくはプリクラをプレゼントする、というものです。応募期間は2017年5月末まで、限定12人となっています。

興味のある人はぜひオリジナルのあたりまえポエムをTweetしてみてください。内容が違えば何度でもTweetしていいそうなので、じゃんじゃん当たり前のことをポエム風に書き綴ってみましょう!

「あたりまえポエム」&氏くんに今後も注目!

氏くんのあたりまえポエムがすごいのは、単に当たり前のことを言うのではなく、あくまで「一瞬素敵なポエムに聞こえる言葉」を選んでいる点です。そしてそれが決して意味深に聞こえないという点も、よく考えられています。おふざけには違いないのですが、かなり大真面目なおふざけなのです。

氏くんのTwitterではこんなおふざけ動画も度々Tweetされています。あたりまえポエムのみならず、彼の手がける仕事も含めて、今後も目が離せそうにありませんね!

トップ画像出典https://youtu.be/K20FzUZIrEY
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鈴木 直人
フリーのウェブライター。ファッションやサブカル、ビジネス、自己啓発など守備範囲は広い。非リアでぼっちだが、そんな自分をこの上なく愛している。