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かつてドラマCDを始めとするメディアミックスを展開した「終焉ノ栞プロジェクト」というボカロ曲群をご存知でしょうか。このプロジェクトの作曲を担当していたのが150P(ワンハーフピー)さんです。ここでは「終焉ノ栞プロジェクト」を中心に、この150Pさんについて紹介します。

「終焉ノ栞プロジェクト」主犯、150Pとは?

ドラマCD、漫画、小説でメディアミックス展開され、人気を集めた「終焉ノ栞プロジェクト」。その作曲担当であり、中心的存在(プロジェクト内では「主犯」と呼称)を務めていたのが150Pさんです。ここでは楽曲を通じて彼の魅力をお伝えします。

150Pさんは2009年7月12日ニコニコ動画ボカロPとしてデビュー。2017年3月24日現在、投稿動画28本中13本が殿堂入りしており、うち1本はミリオンを達成している人気ボカロPです。しかし2015年9月以降活動を休止しており、復活を切望されています。

そんな150Pさんの代表作品群が「終焉ノ栞プロジェクト」です。作詞のスズムさん、ギター演奏のぎぶそんさん、キャラデザインのさいねさんにイラスト・動画のこみねさんなど、ニコニコ動画界で人気のクリエイターをまとめていたのが150Pさんです。

本作品群は怪談じみた都市伝説「終焉ノ栞」をめぐって主人公たちが巻き込まれる惨劇を描いたもの。150Pさんのマイリストには関連する楽曲が8曲投稿されています。CDではこのうち7曲に18曲が加えられ、1つの物語になっています。

謎多き物語性が話題になり、小説化・漫画化されたほか、ドラマCDもリリースされています。声優陣にはアニメ『ニセコイ』の桐崎千棘役の東山奈央さん、アニメ『化物語』の阿良々木暦役の神谷浩史さんが名を連ねるという豪華ぶりです。

150Pさんの活動休止をしてから1年強、漫画が最終巻を迎えて1年と少し。それだけ経ってもまだこうしたツイートがタイムラインに残っているというのは、それだけ終焉ノ栞プロジェクトに確かな魅力があるということです。

「終焉ノ栞プロジェクト」の楽曲を紹介!

ニコニコ動画にフルで投稿されている終焉ノ栞プロジェクトの楽曲は「孤独ノ隠レンボ」「ニセモノ注意報」「完全犯罪ラブレター」「猿マネ椅子盗りゲーム」「在来ヒーローズ」「負け犬至上主義」「終焉ノ栞」「やさしいおばけ話」の8曲です。

以下ではこのうち3曲を紹介します。

【IA】孤独ノ隠レンボ【終焉ノ栞プロジェクト】

1曲目は記念すべき第一作目の「孤独ノ隠レンボ」です。2012年5月12日に投稿され、現在では84万回以上再生され、マイリスト登録数は2.3万を超える人気作となっています。

「孤独ノ隠レンボ」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm17804161

テーマとして取り上げられている都市伝説で降霊術の一つともいわれる「ひとりかくれんぼ」。これを疾走感溢れるロックで表現しています。ちなみに筆者はホラーがめちゃくちゃ苦手なので、この曲を聴いているだけでもトイレに行くのが怖くなります(笑)

【IA】完全犯罪ラブレター【終焉ノ栞プロジェクト】

2曲目は第三作目の「完全犯罪ラブレター」。150Pさんの動画の中でも一番人気で、2012年6月23日に投稿されて、現在101万回以上再生されています。テーマになっているのは都市伝説「メリーさんの電話」です(ガクブル)。

「完全犯罪ラブレター」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm18172311

恐怖ポイントは3分25秒ごろの「あはははは」というミクちゃんの笑い声、そして最後のニュースキャスターらしき声が伝える事件の顛末です。もう筆者は今晩お風呂に入れません……。ちなみにニュースキャスターの声は150Pさんご本人のものです。

【IA】終焉ノ栞【終焉ノ栞プロジェクト】

3曲目は第七作目の「終焉ノ栞」です。2013年8月9日に投稿され、現在約46万回再生されています。本作品群の物語全体を描いた楽曲で、透明感のあるロック調のメロディとボーカルのIAちゃんの声がぴったりマッチした良曲に仕上がっています。

「終焉ノ栞」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm21552346

本作品群のMVは歌詞同様にかなり物語性が強い傾向にありますが、「終焉ノ栞」のMVは特にストーリーが理解しやすくなっています。血生臭いシーンもある一方、登場人物のズームも多いのでファンの方々はコメントで荒ぶっています(笑)

終焉ノ栞プロジェクトの他の楽曲も、ホラー好きはもちろんロック調のボカロ曲が好きな人ならきっと気に入る良曲なので、この3曲を聴いて気に入った人はぜひ聴いてみてください。

150Pは「終焉ノ栞プロジェクト」だけじゃない!

150Pさんといえば終焉ノ栞プロジェクトが有名ですが、彼の楽曲はもちろんこの作品群だけではありません。「孤独ノ隠レンボ」以前に投稿していた作品にも、素敵な曲はたくさんあります。以下ではその中から3曲を紹介します。

【鏡音リン】次元カンパネラ【オリジナル】

1曲目は2009年7月19日に投稿されたデビュー曲「次元カンパネラ」です。現在の再生回数は3万回足らずと150Pさんの他の人気曲に比べればマイナーな曲ですが、鏡音リンちゃんを使った、VOCALOIDらしい可愛い曲に仕上がっています。

「次元カンパネラ」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm7674618

聴けば終焉ノ栞プロジェクトの楽曲とのギャップにきっと驚くはずです。あんなにロック&ホラーに振り切った楽曲を作る人が、初期の頃はこんなにもポップ&可愛い曲を作っているなんて、にわかには信じがたいですよね。音楽性の幅が半端ではありません。

【鏡音リン】銀の少女 – awaking mix – 【150Pオリジナル】

2曲目は2010年11月13日に投稿され、現在11万回以上再生されている「銀の少女」です。この曲はデビュー作とは打って変わって「聴かせるロック」となっており、リンちゃんの調声もかなり鮮明に行われています。

「銀の少女」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm12730927

終焉ノ栞プロジェクトの楽曲もロック調ですが、この曲のロックはまた一味もふた味も違った仕上がりになっています。

150Pさんは基本的にチームで楽曲を完成させるので、演奏担当者などによっても仕上がりは変わるのでしょうが、それにしてもこの楽曲の完成度は尋常ではありません。この楽曲はタグ通り「さらに評価されるべき」でしょう。

【鏡音レン(Append)×12人大合唱】Lost Destination【150Pオリジナル、PV付き】

3曲目に紹介するのは2011年8月10日に投稿されて、現在約18万回再生されている「Lost Destination」です。本作は150Pさんにとって初の殿堂入り曲でもあります。

「Lost Destination」

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15271378

6分半を超える曲の長さもさることながら、プログレッシブロックと賛美歌をミックスしたような荘厳なメロディが抜群です。その曲に負けず劣らず鏡音レンくんの調声も素晴らしいので、聴く側はただただ圧倒される他ありません。必聴のボカロ曲です。

復活を祈りたいボカロPの一人、150P

ポップで可愛い曲に完成度の高いロック、そして物語性に富んだ終焉ノ栞プロジェクト。実に幅広い才能を持つ150Pさんですが、冒頭でも触れたように現在は活動を休止してしまっています。

終焉ノ栞プロジェクトの続編はもちろん、それ以外の楽曲も待ち望んでいるファンはたくさんいます。そういったファンが強く願えば、復活もきっと叶うはず。すでに投稿されている楽曲を聴きながら、復活を切望しましょう!