バンドでも活動中!ハヤシケイ/KEIは泣きメロが十八番のボカロP

ハヤシケイさんのバンド「NO LEAF CLOVER」のライブ風景。

出典:https://youtu.be/oegBz4MEp1Q

ニコニコ動画で数々の殿堂入りボカロ曲を持ち、プロへの楽曲提供・バンド活動もこなすボカロP・ハヤシケイ/KEIさん(以下、KEIさん)。ここでは彼の名ボカロ曲を紹介するとともに、バンドマンとしての活動にも注目し、その魅力に迫っていきます。

ハヤシケイ/KEIはアニソンも作るボカロP

代表曲はニコニコ動画再生回数100万回を超え、数々の殿堂入りボカロ曲を持つKEIさん。人気ボカロPとしての地位を確立しながら、バンドマンとしても積極的に活動する彼の魅力に迫ります。

KEIさんは1月11日生まれの富山県人。子供の頃にアニメ『マクロス7』にハマり、ロックとアニメに心酔します。大学進学と同時に上京し、以降東京を拠点に生活していくことになります。

「スターシップ」 – KEI feat.初音ミク


そして大学在学中の2008年2月21日にニコニコ動画に投稿したこの「スターシップ」でボカロPとしてデビューします。デビュー作にして総合77位にランクイン。一気に注目を浴びます。

「スターシップ」の歌詞付き画像。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm2389664

「スターシップ」は発表から8年経った現在で総再生回数約8万回と、KEIさんのボカロ曲の中でもあまり聴かれていない曲ではあります。しかし古参ファンの中では「つい定期的に聴きに来てしまう名曲」として聴き継がれているんです。

丁寧に作られたギターのメロディラインといい、完成度の高いボカロの調教といい、とうても処女作とは思えない仕上がりですよね。KEIさんの楽曲は心地よいバンドサウンドに定評がありますが、その片鱗はこの曲からすでに感じ取ることができます。

「dialogue」(MV) – KEI feat.初音ミク


2013年2月にはアルバム『dialogue』でボカロPとしてメジャーデビュー。上の動画の「dialogue」はその表題曲です。メジャーデビューまでにも4枚のボカロ曲アルバムを自主制作していますが、このアルバムをもって「プロの音楽家」としてのKEIさんの活動がスタートします。

ROOT FIVE / 「キミノミライ」MUSIC VIDEO

2014年には実力が評価されて、アニメ『FAIRY TAIL』のエンディング曲「キミノミライ」の作詞作曲を担当。アニメで音楽の世界にハマり、大人になってアニソンの仕事に携わるなんて素敵ですね。以下ではそんなKEIさんの楽曲の中から、特にオススメの3曲を聴いてみましょう!

ハヤシケイ/KEIの名曲で目から汗が止まらない!

KEIさんの楽曲の中でも問答無用の代表曲、それが「Hello, Worker」です。

「Hello, Worker」 – KEI feat.巡音ルカ


総再生回数は100万回を超え、コメント数は1万6,000以上。仕事や就職活動の中で自分が何者がわからなくなりながら、それでも前に進もうと「今日」「今」を生きることの大切さを描いた曲です。

就活生を始め将来や未来といったものに漠然とした不安を抱くリスナーの共感を集めていますが、実はこの曲はKEIさんの実体験をもとに書かれたものなんです。

「Hello, Worker」に涙を流すリスナー達。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15488191

発表当時に勤めていた会社が倒産し、ハローワークに通う中で頭をよぎる「自分がやりたかったことってなんだっけ」「何が正解で、何を間違えたんだろう」という疑問。そうして嫌になる程人生について考えた先にできあがったのが、「Hello, Worker」だったのだとか。実体験が詰まった歌詞だからこそ、聴く側の心に突き刺さるんでしょうね。

「モラトリアン」 – KEI feat.GUMI


二曲目はボーカロイド・GUMIを使った「モラトリアン」。2012年10月19日に投稿されて現在15万回再生、マイリスト登録数約7,200の人気曲です。タイトル通り大人でも子供でもないモラトリアム期の中で自分の在り方に迷う心情を、丁寧に描いた作品になっています。

こちらも歌詞のメッセージ性に心をグサグサやられるリスナーが続出。どこに向かえばいいのか、自分はどこに行きたいのか、そんな漠然とした不安を抱える人の背中をそっと支えてくれる名曲です。

「ピエロ」 – KEI feat.初音ミク


最後に紹介するのは2010年6月29日に投稿され、総再生回数は97万回、マイリスト登録数は3万5,000と「Hello, Worker」に次ぐ人気を誇る「ピエロ」です。

この曲でもリスナーの涙腺はことごとく決壊。歌詞の中に繰り返し「大丈夫、大丈夫」というフレーズが出てくるのですが、これが日常で凝り固まった心をほぐしていってくれるんですよね……。

「ピエロ」終盤の歌詞。

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm11224129

きわめつけは終盤のこちらの歌詞。誰しもが抱えている「笑顔を作ることの苦しみ」を癒してくれます。KEIさんの曲聴くときはマジでバスタオル必携です。

ここまで主に歌詞について書いてきましたが、もちろんメロディの完成度も抜群です。ぜひマイリストを巡回して、KEIさんの世界にどっぷりはまってみてください。

KEIさんのルーツは「バンドサウンド」にあり!

続いてはKEIさんのもうひとつの顔、バンドマンとしてのKEIさんについて紹介します。

Neverland (live) – NO LEAF CLOVER

KEIさんは大学時代にバンド「NO LEAF CLOVER」(NLC)のボーカル&ギターとして活動を開始し、現在も同じバンドで都内を中心に活動を続けています。上の動画は2015年5月に吉祥寺で行われたライブの映像です。

「Neverland」 – KEI feat.VY1


この「Neverland」という曲は、2011年にKEIさん自身が作ったボカロ曲でもあります。2つのバージョンを聴き比べると、KEIさんの楽曲がいかに「人間が歌うこと」「バンドサウンドに乗せること」を意識して作られているかがわかります。

息継ぎや滑舌の関係で「これ人間じゃ歌えないだろ」というボカロ曲も少なくありません。しかしKEIさんのボカロ曲は人間のボーカルありきなので、結果として歌いやすくなるんですね。このような立ち位置のボカロPは珍しいのではないでしょうか。

自転車で東京〜博多をライブツアー?

珍しいと言えば「尋常じゃない自転車好き」というところも、KEIさんのユニークなところです。

ギター背負って自転車で九州四国旅してきたよ Part.01 東京~博多編

7月から8月の間に数週間かけて自転車であちこちを回り、各地で路上ライブをするという企画「誰も訪ねて来やしないのでこっちから会いに行くことにしました自転車で。」ツアーは2016年で4年目に突入。上の動画はその2014年の様子をまとめたものです。

2013年は東京から博多までを8月1日から8月22日までの3週間で走破しています。様子をまとめたTogetterはこちら

2014年は博多からスタートし、九州四国を周遊するコースを7月31日から8月25日のほぼ一ヶ月を使って走破。時には雨にも見舞われながら、各地を転々としてライブを続けました。この年の様子をまとめたTogetterはこちらです。

2015年は東京〜札幌間を8月1日から22日までの3週間で走破しました。自転車を漕ぐだけでも大変なのに、さらにライブまでするとはものすごい体力ですよね。この年のTogetterはこちらです。

2016年は青森から出雲大社を目指して日本海側を南下するコースを8月1日から8月23日の3週間で走破しています。

来年は一体どんなコースを走ってくれるのでしょうか?もし家の近くを通ってくださるのなら、ぜひ生歌をお聴きしたいですね!筆者もロードバイクが趣味なので、ぜひ自転車談義にも花を咲かせたいものです。

ハヤシケイ/KEIはボーダレスに音楽を作っていく

ボカロPとしての地位を確立しながら、がっつりバンド活動も継続し、アコギを背負って毎年日本中を自転車で行脚……。KEIさんは「ボカロP」「バンドマン」「サイクリスト」といった枠組みをガン無視で飛び越えます。

その中でいろいろなことを考え、いろいろな人と出会い、彼の音楽は少しずつ進化していくのでしょう。今後もボカロP×バンドマン×サイクリストのKEIさんから、目が離せませんね!

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