さる5月22日、TV朝日の音楽番組「題名のない音楽会」で「桜ノ雨」というボカロ曲が取り上げられ話題になりました。この曲はのちに鉄板の合唱曲となる卒業ソングの名曲で、これまで数々の派生動画を作ってきました。現在ではライトノベル『桜ノ雨』や映画『桜ノ雨』などメディアミックスもされており、世代を超えて愛される1つの「物語」となっています。ここでは「桜ノ雨」の魅力と、同曲をもとにした「歌ってみた」動画などを紹介するとともに、メディアミックス作品についても紹介します。

発表から8年経っても愛され続ける「桜ノ雨」

さる5月22日、TV朝日の音楽番組「題名のない音楽会」が『平成VS昭和 いま歌いたい合唱曲の音楽会』特集を放送。その楽曲の中にとある曲がノミネートされたことが話題になりました。

その曲というのはボカロ曲桜ノ雨」。今や中高生が卒業式や合唱コンクールで歌う鉄板の合唱曲になっている曲です。

8年前にニコニコ動画に投稿された「桜ノ雨」は「歌ってみた」や「踊ってみた」などの派生動画としてはもちろん、ライトノベルや映画としても愛され続ける作品となっています。ここではこの名曲「桜ノ雨」について紹介します。

【初音ミク】桜ノ雨【オリジナル曲】

16歳の少女・初音ミクが現代を生きたとして、学校生活最後の日、彼女は何を思い、何を歌うのだろう。そんな想いからこの曲は生まれました。」作者コメント欄にそう記されて2008年2月23日に投稿されたオリジナル動画がこちらです。

桜ノ雨

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm2406770

総再生回数は297万回とトリプルミリオンを目前に控え、コメント数は24万以上、マイリスト登録数は約8万5,000と凄まじい人気を誇っています。

桜ノ雨 僕らが巡り逢えた奇跡

2012年にはライトノベル化され、現在は第5シリーズまで刊行されています。「曲も好きだし小説も好き」という人も多いようです。

そして2016年3月には待望の実写映画化が実現します。

映画『桜ノ雨』予告

舞台となる音浜高校合唱部に所属するヒロイン・未来(みく)が、部活や友情、恋に将来とほろ苦くも甘い青春を一歩一歩進んで行く物語となっています。

いやはや、予告編だけで筆者の目はつゆだくです!

どうして「桜ノ雨」はこんなにも人気なのか?

このボカロ曲がここまでの人気を博するようになったのは、曲自体が素晴らしいということも当然あります。

桜が雨のように舞う情景や優しい3月の風に吹かれながら別れを惜しむ卒業生の心情を、こんなに丁寧に描いた楽曲はなかなかありません。

実際に全国の卒業式の曲としても歌われていることから、現役の学生たちの心情を的確に描写していることがわかります。

しかしこの曲がここまでの人気曲になったのは曲自体の魅力だけではありません。作者であるhalyosyこと森晴義さんと、彼が所属していたバンド「absorb」で企画された「桜ノ雨プロジェクト」の努力の賜物なのです。

absorb「桜ノ雨」

こちらは2008年11月にabsorb名義で発表した「桜ノ雨」のPVです。桜ノ雨プロジェクトは森さんの「『桜ノ雨』で合唱がしたい」という想いをもとに「全国の学校の卒業式で歌ってもらう」という目標を掲げます。

そしてCDデビューを含む様々な企画を立ち上げ、「桜ノ雨」を今の人気へと導いたのです。

「桜ノ雨プロジェクト」の企画動画を観てみよう!

森さんをはじめとするabsorbのメンバーの想いがぎっしり詰まった「桜ノ雨プロジェクト」。次に彼らが企画した「バーチャル合唱」「リアル合唱」の動画を紹介します。

「桜ノ雨」262人でバーチャル合唱Ver. (編集:halyosy)

こちらはバーチャル合唱第1弾動画です。総勢262人が「声」を提供した4部合唱となっており、それだけでもこの曲がどれだけ愛されているかがわかります。

次に紹介するのは2008年8月30日、都内某所で開催された「桜ノ雨 – 合唱 in TOKYO」のリアル合唱動画です。

企画第三弾】桜ノ雨 – 合唱 the MOVIE【リアル合唱】

北は北海道、南は沖縄から集まった参加者は総勢96人。これだけの人数がこの曲のために集まり、この曲のために歌っている。それだけですでに感動的ですよね。

筆者の涙腺はとっくにHPゼロです。

実は小林幸子も歌ってた!「桜ノ雨」動画いろいろ

桜ノ雨プロジェクトが企画した動画以外にも実に様々な動画が作られている「桜ノ雨」ですが、実は「あの」小林幸子さんも歌っていることをご存知でしょうか?

【小林幸子】桜ノ雨 歌ってみた【時をかける幸子】

ドーラでは「千本桜」を歌ったりボカロになったりする小林幸子さんを紹介してきました。さすがはラスボス、「桜ノ雨」も完璧に歌い上げています。

小林幸子

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm28539950

3分30秒ごろにはまさかのさっちゃんのセーラー服姿も拝めますよ!

【ちびまる子ちゃんで】さくらのあめ【歌ってみた】

描いてみた」の絵に合わせて『ちびまる子ちゃん』のキャラの声マネをして歌った動画です。

桜ノ雨

出典:http://www.nicovideo.jp/watch/sm10259608

こちらの動画は「『桜ノ雨』を歌ってみた(男性キー2下げVer.)」の音源を使った「【ちびまる子ちゃんで】さくらのあめ【描いてみた】」の動画がもとになっています。

『ちびまる子ちゃん』らしく、可愛らしい絵と相まって泣かせます。ちなみに筆者はこの動画のせいでTシャツが涙でびしょびしょです。

【足太ぺんた】桜ノ雨 踊ってみた【オリジナル振付】

「桜ノ雨」は「歌ってみた」だけではありません。踊ってみた」動画もあるんです。こちらは以前記事でも紹介した足太ぺんたさんの「踊ってみた」動画です。

こちらの振付は超パーティー2015ラスト演目でぺんたさん自身が振付したもの。曲の雰囲気とマッチした可愛らしい振付ですね。

インターネット時代の卒業ソング「桜ノ雨」

ボカロがまだ浸透していなかったアラサー筆者の世代にとって「ボカロ曲を卒業式で歌う」なんてことは、絶対にあり得ないことでした。

卒業式の歌といえば昔からある合唱曲が定番で、有名なアーティストの楽曲を使う学校も珍しいくらいだったんです。

「卒業式の歌にボカロ曲」はインターネット時代だからこその現象。

出典:http://www.photo-ac.com/main/detail/94791

しかし「桜ノ雨」はもともとアマチュアだった森晴義さんが作詞・作曲し、少しずつ広めていった結果ネットで話題になり、実際に全国の学校の卒業式に歌われるまでになっています。

「卒業ソング」と銘打つ楽曲は数あれど、「桜ノ雨」ほどの名曲にはなかなか出会えません。この曲がこれからも歌い継がれていくよう、心から願っています。

トップ画像出典http://www.nicovideo.jp/watch/sm2406770
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鈴木 直人
フリーのウェブライター。ファッションやサブカル、ビジネス、自己啓発など守備範囲は広い。非リアでぼっちだが、そんな自分をこの上なく愛している。