すぴ豊です。バットマンはアメコミ・ヒーロー界でも1、2位を争う人気者です。彼が支持される理由はもちろんキャラ自体がかっこいい、というのがあるのですが、彼をテーマにしたコミックス自体に名作が多い、、というのもあげられます。

基本犯罪と戦うヒーローですから、バットマンを”狂言回し”にすると、社会の悪や心の闇をテーマにした物語が作りやすいのです。今回はそんなバットマンの物語の中で、史上最大の問題作と言われる「バットマン:キリング・ジョーク」に関してお話します!

バットマンには名作多し!

僕が好きなバットマンの物語を2つほどあげさせていただくと、1つはアンドリュー・バックスの「バットマン:究極の悪」という作品。

バットマン 究極の悪 (Hayakawa Novels)

これは実はコミックスではなく小説として書かれたもので、アウトロー探偵バーク・シリーズで有名なアンドリュー・ヴァクスが手がけました。

このヴァクスという人は、幼児を犯罪から守る弁護士としての一面もあるらしく、この「究極の悪」でバットマンは児童ポルノのシンジケートと戦います。

Batman: War on Crime

もう1つは大人の絵本と言うか、絵物語的に描かれた「バットマン:ウォー・オン・クライム」。バットマンは子供のころ両親を犯罪によって奪われ、その復讐のためにバットマンとなります。

ある時、彼は自分と同じように犯罪によって両親を失った少年に出会います。しかしその少年はバットマンのように裕福な家庭の出身ではなく、貧困ゆえ生きるために犯罪の道に走ってしまう。

その少年のためにバットマンがとった行動とは?

バットマン史上最大の問題作。それが「バットマン:キリング・ジョーク」

さてこうしたバットマンを題材にしたコミックスの中でも特に衝撃的で、今なおベストにあげる人が多いのが「バットマン:キリング・ジョーク」という作品。

バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)

これは表紙やタイトルを見ていただければわかるのですが、バットマンの宿敵ジョーカーが主役のお話です。1988年に出版されました。

バットマンがジョーカーの犯罪に立ち向かう、、というようなヒーロー・ストーリーを期待したら、見事に裏切られます。とても後味の悪い作品であり猟奇的です。

ホットトイズ 『ダークナイト』 1/6スケールフィギュア ジム・ゴードン警部補(GCPD特殊部隊版)

まず物語の背景を説明すると、バットマンにはゴードン警部という盟友がいます。ゴードンはバット・シグナルでバットマンを呼び出せる人。ちなみに映画「ダークナイト」シリーズでは、ゲイリー・オールドマンがこの役を演じていました。

海外ドラマ『GOTHAM ゴッサム』キャラクター紹介映像

人気TVドラマ「ゴッサム」は、このゴードンの若き日を描いています。そしてゴードンにはバーバラという娘がいて、彼女はバットガールというヒーローとしてバットマンを助けています。

ゴードン バーバラ バットマン

出典:https://www.youtube.com/watch?v=LKbJebWRrK8

物語は、狂気の犯罪者ジョーカーがゴードン邸に押し入ります。そしてバーバラはいきなりジョーカーに撃たれ半身不随の身に。さらにゴードンは拉致され遊園地の見世物小屋に連れていかれます。

バットマン ゴードン

出典:https://www.youtube.com/watch?v=LKbJebWRrK8

そこでゴードンは沢山の写真を見せつけられます。そこに写っていたのは、撃たれた後裸にされたバーバラの無残な姿でした。ジョーカーはゴードンに対し、殺すことよりももっと残酷な仕打ちをするわけです。

しかもゴードンが憎いからやるのではない。ゴードンを狂わせ彼を狂気のダーク・サイドに陥れる、、それが楽しくてしょうがないから。

バットマン ジョーカー

出典:https://www.youtube.com/watch?v=LKbJebWRrK8

ジョーカーの本当の怖さは殺人鬼だからではなく、人を悪の道に堕としめる、からです。人の精神を狂気で汚染していく、、それがジョーカーなのです。のちの映画「ダークナイト」で描かれたジョーカー像と似ています。

やっぱりジョーカーは最凶かつ最高のトリック・スター!

僕は正直あまりにバーバラがかわいそうでこの作品はそんなに好きではないのですが、衝撃作であることは間違いありません。

バットマン ジョーカー

出典:https://www.youtube.com/watch?v=LKbJebWRrK8

そしてこの「バットマン:キリング・ジョーク」ですが、なんと映像化されることになりました。アニメ映画として、この8月全米で配信・ブルーレイ・DVDでリリースされます。

バットマン:キリング・ジョーク

パッケージの画像はこちら!アニメですがR指定(原則15歳未満視聴不可)です。よくアニメで作るなと思うのですが、実写映画化したらトラウマになると思うのでアニメ化がいい塩梅なのかも。

ちなみに、バットマンのアニメ映画系でジョーカーの声を演じるのは、なんとマーク・ハミル!そう「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカーですね。今回も担当です!

Batman: The Killing Joke – Official Trailer

というわけでアニメ版「バットマン:キリング・ジョーク」の予告編をご覧ください。『THE MADNESS BIGINS=狂気が始まる』ってコピーからして異常ですよね。

スクリーンでもジョーカーが登場!「スーサイド・スクワッド」も見逃せない!

バットマン ジョーカー

出典:https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=bwoe-VsE4vY

さて実写映画の方でも、この夏ジョーカーがスクリーンに登場します!このコラムでもお伝えしました映画「スーサイド・スクワッド」です。

映画『スーサイド・スクワッド』日本版予告編3

その予告編に登場するジャレッド・レト演じる、新ジョーカーです。

Snickers® – “Joker” English Extended Commercial

さらにアラビアで放映されているスニッカーズのCMでは、お腹が空くとジョーカーになるのです!アニメのジョーカーはもちろん、実写のジョーカーもチェックしておきましょう!

トップ画像出典https://www.youtube.com/watch?v=LKbJebWRrK8
シェア
杉山すぴ豊
アメキャラ系ライターの肩書で、アメコミ映画についての啓蒙活動を雑誌・新聞・テレビ・ラジオ・WEB・イベントにて行う。幼少のころ歌舞伎座の舞台に立ち 映画「劇場版サラリーマンNEO(笑)」にも出演。「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」のタイトル考案者です。エマ・ストーン嬢に「あなた日本のスパイダーマンね」と言われ「バイオハザード:アポカリプス」のジル役のシエンナ・ギロリー様に「あなたがゾンビだったら私は助けてあげる」と言われたことが自慢(笑)