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「なんでやねん」はTHIS IS NATSこと「なつ」さんが作詞作曲・歌を手がけた楽曲です。独特の雰囲気となつさんの個性的な声が高い中毒性を発揮しており、女子中高生に人気の動画投稿サイト「ミックスチャンネル」(以下、ミクチャ)ではこの曲を「やってみた動画」が流行しました。
ここでは「なんでやねん」がミクチャでどのようにウケたのかを紹介するとともに、THIS IS NATSの魅力や音楽性、そしてこの曲が中高生にウケた理由について考察します。

ミクチャで大流行!「なんでやねん」のやってみた動画とは?

THIS IS NATSこと「なつ」さんが作詞作曲・歌を手がけた「なんでやねん」。独特の世界観が中高生にウケて、ミクチャでも「なんでやねん」のやってみた動画をアップするユーザーが沢山発生しました。

[なんでやねん]陸なんでやねんしか返してくれない楽しかった

なんでやねん/THIS IS NATS

こちらがミクチャで流行ったやってみた動画の一例。1つ目の動画のように相手に何の予告もなく「なんでやねん」の歌詞を一方的に打ち始め、相手が疑問を持っても無視し続けるLINE歌詞ドッキリのタイプと、2つ目の動画のように二人で示し合わせ、交互に歌詞を打ち合うというタイプがあるようです。

1つ目の動画の面白さは1つ目で言えば「合いの手」です。相手のセンス次第で歌詞の内容と合いの手が噛みあったり、リズムを作っていたりする偶然性こそがこのタイプの醍醐味だと言えるでしょう。

2つ目のタイプの面白さは「ほどよい緊張感」。誤字や脱字がないように丁寧にメッセージのやりとりをする様子は、見ているだけでも楽しめます。

本家本元・THIS IS NATSの「なんでやねん」PVは超シュール

ではあらためて、原曲「なんでやねん」を歌っているTHIS IS NATSさんについて詳しくご紹介していきます。

THIS IS NATSの特徴は作詞作曲・歌をはじめ、映像制作からアートワークに至るまで全てを1人でこなしている点です。これを前提にして、「なんでやねん」のPVをご覧ください。

内容としては歌詞に沿ってプリンに名前を書いたり、自動販売機から出てきた「レクサス」と書いている10円玉を写したりしているだけです。「手作り感」「脱力感」という点において、これほど突出したPVはどこを探しても見つかりません。

こちらは「チキン南蛮食べたい」という曲。「チキン南蛮が食べたいのにスーパーの揚げ物コーナーにチキン南蛮がない」という内容の歌です。PVのクオリティも相変わらず。

はじめに彼女のPVを観たとき「いったいこの女の子は何者なんだ?」と筆者は頭を抱えました。そこでもう少し詳しく彼女について調べてみたのです。

THIS IS NATS、君は何者なのか?

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THIS IS NATSは作詞作曲歌から映像製作にアートワークまで全部ひとりでやってること以外、まるっと謎の宅録女子。(宅録というのは全て自宅での録音で作曲活動を行うことです。)

自己紹介では「いつも心にコメディーを!あなたの毎日を楽しく染め上げたいだけのパイの実だいすき平成ガール。」と言っているので平成生まれであることは間違いないよう。

とてもゆるふわな印象のNATSさんですが、以前のインタビューでは「2歳でかかった不治の病のせいで生き地獄のような人生。しかし、だからこそ死ぬほど人生を楽しもうと思って音楽を始めた。自分の歌で底抜けに明るいコメディーを届けたい」と語っていました。

痛快なほど中身のない楽曲が示すのは、彼女が込めたこんなにもまっすぐな想いなのかもしれませんね。

どうして「なんでやねん」は中高生の間で流行したか?

自分の人生を「生き地獄」と例えるTHIS IS NATSさんと現代の中高生に共通すること。それは深刻に悩んでもうまくいかないなら、もっと楽しく生きればいいという姿勢ではないでしょうか。そんな開き直りが「なんでやねん」が流行した要因の1つだと考えます。

もちろん単純に「歌詞が面白い」「曲がユニークでクセになる」という要因も大きいでしょう。

しかし同時にTHIS IS NATSが自分の音楽に込める「底抜けに明るいコメディー」が、思春期の中高生が漠然と抱えている悩みのようなものを明るくしてくれていると筆者は考えています。

LINE歌詞ドッキリで人気の曲はこの他にも様々なものがあります。みなさんもぜひ友達にドッキリを仕掛けてみては?

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