すぴ豊です。
さあ、やはりアメキャラ好きとして、これをとりあげないわけにはいきません!(笑)スター・ウォーズです。
ただスター・ウォーズについては、僕よりもはるかに詳しい方、語れる方がいっぱいいらっしゃるので、今回は若干思い出話的に語ってみます。

すべてを変えた年!1977年

1977年というのは、ものすごくエポック・メイキングな年だと思うのです。

というのは、アメリカで「スター・ウォーズ」がまさかの大ヒットを飛ばし!そして日本では「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版がこれまたまさかの大ヒットとなります。この2作の社会現象的な成功によって、それまで子どものものと思われていたSF特撮映画やアニメが、エンタメ界の主役に躍り出たわけです。

僕の印象で言うと70年代当時、映画は“大人の文化”でした。

ただ70年代中盤から、怪獣映画の延長で「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」、ヒーロー映画の気分でブルース・リーの一連のドラゴンもの、そして楳図かずおさん的な刺激を求め「エクソシスト」、スポ根マンガとして「ロッキー」みたいな、小学生高学年ぐらいからでも楽しめる見世物的エンタテインメントが増え始めてきた時期ではあるのです。

こうしたタイミングで、その真打ち的に「スター・ウォーズ」が現れた感じでした。一方、今でいうところのヤング・アダルト世代が楽しめるアニメがなくて、「宇宙戦艦ヤマト」はまさにそこをつかんだのかもしれません。(「宇宙戦艦ヤマト」が放送されたとき、ファミリー向けアニメの王道「アルプスの少女ハイジ」の裏番組だったというのは、象徴的ですね)

“すぴ豊”もスター・ウォーズの恩恵で生まれた(笑)

77年に「宇宙戦艦ヤマト」がヒットしなければ、アニメ・ブームが起こらなかったでしょうし、「スター・ウォーズ」がポシゃっていれば、VFXを駆使したエンタテインメント映画文化は発展しなかった。映画コンテンツを起点としたキャラクター・ビジネスも起こらず、そもそもオタク文化というものが生まれなかった、市民権を得られなかったかもしれません。

というのも「スター・ウォーズ」「宇宙戦艦ヤマト」の成功は関連書籍を多数発生させたことも大きくて、つまりそれは、こういう作品を語れる書き手を生むわけで、オタク系の研究家やジャーナリズムが生まれるわけです。ライター杉山すぴ豊も、こうした先人たちの文章を読み、憧れ、生まれたわけです。

なによりも、大人が「SFが好き」「アニメが好き」と公言してもいいような時代になったのでしょう。

なお「スター・ウォーズ」は日本公開は78年。その時は、ハリウッド映画はいまみたいに日米同時公開というのはほとんどなくて、アメリカで夏にヒットしたものが日本のお正月映画、クリスマス映画が日本では夏休み映画でした。「スター・ウォーズ」に至っては、78年の夏休み映画ということで、なんとアメリカから公開1年たってのロードショー。かなり待たされましたが、当時はネットがないのでネタバレも少なかったため成立したのですね。

というわけで1年待たされ、1978年6月24日の、有楽町の日本劇場の初日にかけつけました。

“世界観”という概念を教えてくれた「スター・ウォーズ」

今年のサンディエゴ・コミコンにて。アロハなダースベイダー(Photo by すぴ)
今年のサンディエゴ・コミコンにて。アロハなダースベイダー(Photo by すぴ)

さて「スター・ウォーズ」の魅力はいっぱいあり、人によって違うのでしょうが、僕は1作目の“カンティーナの酒場”のシーン。

当時はまだエイリアンという言葉は普及しておらず、宇宙人たちの酒場と紹介されていましたが、“円谷プロ的な星人文化をハリウッドが真剣にやっている!”的カルチャーショックとうれしさを感じたものです!(笑)

しかし、いまここまで書いてみて、宇宙人もエイリアンというコトバも、この「スター・ウォーズ」には似つかわしくないのです。
なぜなら、これらの定義は、地球人の目から見ての、ことであり、そもそも「スター・ウォーズ」の世界に、地球および地球人の視点というものは“存在しない”からです。

こういうお約束事があり・・・かつそれを違和感なく観客に受け入れさせる・・・いわゆる“世界観”という概念を、この「スター・ウォーズ」から学びました。スクリーンに映し出されているのは“宇宙人たちが英語のセリフをしゃべっている”のではなく“様々な銀河の住人達が会話してる”なのです。

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杉山すぴ豊
アメキャラ系ライターの肩書で、アメコミ映画についての啓蒙活動を雑誌・新聞・テレビ・ラジオ・WEB・イベントにて行う。幼少のころ歌舞伎座の舞台に立ち 映画「劇場版サラリーマンNEO(笑)」にも出演。「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」のタイトル考案者です。エマ・ストーン嬢に「あなた日本のスパイダーマンね」と言われ「バイオハザード:アポカリプス」のジル役のシエンナ・ギロリー様に「あなたがゾンビだったら私は助けてあげる」と言われたことが自慢(笑)