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2015年10月より放送開始したTVアニメ『おそ松さん』が今、話題を呼んでいる。赤塚不二夫生誕80周年を記念して伝説的ギャグ漫画『おそ松くん』を大胆リメイクで新規アニメ化。放送前はそこまで注目度が高いわけではなかった『おそ松さん』が人気爆発した理由を探っていく。

『おそ松さん』とは

『おそ松さん』は2015年10月より放送開始したTVアニメ。原作は言わずと知れたギャグ漫画の巨匠・赤塚不二夫『おそ松くん』であり、おそ松くんのアニメ作品としては三作目に当たる。

今回のアニメの監督は『銀魂』など、ギャグアニメで高い評価を得ている藤田陽一氏が務めている。
赤塚不二夫生誕80周年を記念した作品であり、『おそ松くん』の六つ子たちが成長して大人になった姿をコミカルに描いていく。

(ちなみにシュールなギャグ漫画についてはこちらの記事で紹介されています。)

原作の『おそ松くん』とは

『おそ松くん』の主人公である六つ子と、「シェー!」でおなじみの代表的な登場人物であるイヤミ
『おそ松くん』の主人公である六つ子と、「シェー!」でおなじみの代表的な登場人物であるイヤミ

原作の『おそ松くん』「週刊少年サンデー」に1962年から1967年まで連載されていた漫画作品である。その後も掲載誌を何度か移しながら1973年まで連載が続いていた。アニメ第一作もこの時期(1966年2月から1967年3月)に放送されているが、当時はまだモノクロ作品であった。全56話。

その後、アニメ第二作が1988年2月から1989年12月まで放送された。全86話。またこの放送に際してコミックボンボンで漫画の方も新たに連載を開始している。

今回の『おそ松さん』はアニメ第三作に当たり、実に27年ぶりのアニメ化となっている。

原作者・赤塚不二夫について

作中に登場する赤塚不二夫先生の遺影
作中に登場する赤塚不二夫先生の遺影

赤塚不二夫は1935年9月14日生まれで、2008年8月2日に72歳で亡くなっている

生前は「ギャグ漫画の王様」と謳われており、『おそ松くん』以外にも『天才バカボン』『もーれつア太郎』などギャグ漫画の代表作を多数持つ。その他、少女漫画家としての一面もあり、おそ松くんと同時期に発表した『ひみつのアッコちゃん』は特に人気を博した。

『おそ松さん』は『おそ松くん』の十数年後の物語

プロ野球のドラフトなど、時事ネタも盛り込んでいる
プロ野球のドラフトなど、時事ネタも盛り込んでいる

『おそ松さん』は『おそ松くん』から十数年の月日が流れ、六つ子が成長して大人になった後の姿をコミカルに描くギャグアニメである。しかしながら原作にもある過激なテイストをふんだんに盛り込んでおり、下ネタ、パロディ、社会風刺など、とにかく放送コードギリギリを攻めている点が他の作品にはない魅力として話題になっている。

第1話では、モノクロアニメ時代の姿のまま六つ子や仲間たちはアニメ復活を喜んでいたが、六つ子の一人であるチョロ松が「こんな昭和のアニメが現代で人気が出るはず無い」と不安視したことを発端に、今風のアニメとして生まれ変わり人気を獲得しようと努力していく、というストーリーが展開されていく。

そうした中で様々な人気アニメ作品のパロディを盛り込みながらドタバタ劇を繰り広げていくのだが、これが「ここまでやって本当に大丈夫なのか?」と見ている側が心配になるほど過激なのだ。以下にその一例を挙げていく。

今流行りのアイドルアニメ(うたの☆プリンスさまっ♪)を模した六つ子たち
今流行りのアイドルアニメ(うたの☆プリンスさまっ♪)を模した六つ子たち

まず開始三分でアイドルアニメが始まり、そのまま学園アニメとして話は進んでいく。しかしながらアイドル路線はやはり無理があったと六つ子が自覚していくにつれ、徐々に様子がおかしくなっていく。

スポーツアニメ(ハイキュー!!)として人気を獲得しようとする十四松
スポーツアニメ(ハイキュー!!)として人気を獲得しようとする十四松

それぞれが人気アニメにしたいと思えば思うほど迷走していき、その中でチョロ松は一人ツッコミ役として奔走することになる。

校内で突然ロードレース(弱虫ペダル)を始めてしまうトド松
校内で突然ロードレース(弱虫ペダル)を始めてしまうトド松

そして極めつけは、自身のキャラクター性を完全に見失ったチビ太の暴走である。

進撃のチビ太。何のパロディであるかはもはや言うまでもない
進撃のチビ太。何のパロディであるかはもはや言うまでもない

と、他にもこの記事では紹介しきれないほどのパロディネタが盛り込まれており、これは本当に権利関係に問題はないのかと、そうした意味でも話題になっていたが……。

やはり問題があったらしい。

簡単に説明すると、Blue-ray&DVDには今回の第1話を未収録とし、また現在動画サイトなどで配信中の第1話も11月12日までで配信停止にすると公式が発表した。

この他にも第3話でのアンパンマンのパロディが問題となり、BSジャパンでは内容を修正して放送。修正理由についてテレビ東京の高橋雄一社長が直接記者会見で言及するなど連日ニュースを沸かせている状況だ。

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すーさん
学歴は理系、趣味は文系、身体は体育会系。 握力58kg。同い年の現役消防団員に腕相撲で勝利した近距離パワー型ライター。