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シリーズ累計50万部を突破する熱血学園ソードアクション『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』のTVアニメが10月より放送開始。GA文庫10周年プロジェクト第3弾と銘打たれるだけあり、実力派スタッフを集結させた今回のアニメ化にはすでに多くの注目が集まっている。今回はそんな本作の魅力を徹底解説していく。

『落第騎士の英雄譚』とは


『落第騎士の英雄譚』海空りくによるライトノベル。イラストはをんが担当している。2013年7月より刊行が始まり現在7巻まで(短編集を含めると計8冊)発売され累計50万部を突破。
2014年4月より漫画版がガンガンONLINEにて連載されており、現在3巻まで発売中。漫画版の作画担当は空路恵。この他ヒロインのステラに焦点を当てたアンソロジーコミックも発売されている。
2015年10月よりTVアニメが放送開始された。

魔導騎士を目指して己を磨く学生たちの物語

固有霊装《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を構えるヒロイン・ステラ
固有霊装《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を構えるヒロイン・ステラ

『落第騎士の英雄譚』の世界には己の魂を武装――固有霊装(デバイス)に変えて戦う現代の魔法使い、伐刀者(ブレイザー)と呼ばれる異能者がおり、彼らは国際機関の認定の元、魔導騎士として警察や軍隊など様々な場所で活躍していた。

主人公である黒鉄一輝(くろがね いっき)もそうした魔導騎士の学校に通う学生であるが、一輝は伐刀者としてのランクが十年に一度の劣等生といわれる最低のFランクであり、その能力の低さのために留年した落第騎士(ワーストワン)だった。

そんな彼は、十年に一度の逸材といわれるAランク騎士ステラ・ヴァーミリオンに成り行きで決闘を挑まれてしまう。この世界において歴代のAランク騎士は一人の例外もなく歴史に名を刻む大英雄とされており、Aランク騎士のステラとFランク騎士の一輝でははじめから勝負は見えているように思える。
しかし一輝にはただ一つだけ、誰にも負けないほどに磨き上げてきた剣術という確かな力があった。

お互いの能力値を表すグラフ。一輝は身体能力以外最低ランクだ
お互いの能力値を表すグラフ。一輝は身体能力以外最低ランクである

主人公・一輝は魔法の代わりに剣術を極めた異端の存在

日本刀の形を模した固有霊装《陰鉄》を構える一輝
日本刀の形を模した固有霊装《陰鉄》を構える一輝

一輝は伐刀者としての才能には恵まれておらず、総魔力量も新入生平均の10分の1。一方でステラは入学者平均の30倍もの総魔力量を誇っており、その差は単純計算で300倍
仮に一輝が固有霊装でステラを斬りつけたとしても、ステラのあふれ出す魔力の防壁を前には一切歯が立たず、ステラを傷つけることすら出来ない

一輝は想像を絶する努力を積み重ねたことで、剣術では世界でも有数の実力を誇るが、それでも伐刀者としての評価が最低であるのはそうした理由がある。

ステラの魔力の防壁は、ライフルの銃弾さえ無力化する
ステラの魔力の防壁は、ライフルの銃弾さえ無力化する

しかしそれでも魔導騎士になるという夢を諦められない一輝は、最弱が最強に打ち勝つために、自分自身の持つ力の全てを一分間で使い切る伐刀絶技(ノウブルアーツ)一刀修羅を編み出した。

たとえ平均の10分の1しかない魔力でも、1分に凝縮して使い切れば1分間だけは相手と対等以上に戦えるという理屈である。一日一度だけ、1分過ぎれば意識を保つことすら困難という使い勝手は最悪の必殺技だが、それこそが一輝に残された唯一の戦い方なのだ。

本作品における一輝の決め台詞
本作品における一輝の決め台詞

熱いバトルだけではない魅力的なキャラクターたち

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すーさん
学歴は理系、趣味は文系、身体は体育会系。 握力58kg。同い年の現役消防団員に腕相撲で勝利した近距離パワー型ライター。