Facebookアーティストとして熱い期待を集める山下歩さん。
前回はそんな彼の音楽的な出発点を探ってみましたが、今回のドーラ独占インタビュー第二回目では、山下さんにとって表現するということの意味、そしてその核にあるプロデューサー感覚などにも直撃。

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なぜFacebookなどのSNSを使った発信なのか、クリエイティビティと受け手側が求めるものの間をいく絶妙なプロデュース感覚など、山下さんの、音楽だけにとどまらない表現手法を伺いました。

■自分から離れ、”自分の音楽”だけが走っていく面白さ

 Katsura(以下、K):オーストラリアの留学体験から、ご自分も音楽をやっていこうと決意され、国内でオーディションなども受けられたそうですが、具体的にはどのように音楽と関わっていこうとされたのでしょうか。

山下歩(以下、山下):はい、自分でもハマったというか、「あぁ、これだな!」と思った瞬間がありまして。それが、「閃光ライオット2010」という音楽オーディションに出た時のことで、これはTOKYO FMさんとSony Musicさんが主催だったので、自分で楽曲作って応募したデモテープがラジオで流れていたんですね。

「SCHOOL OF LOCK!」という番組なんですが、自分の曲が流れた瞬間から、そのHPに視聴者からのコメントがバーッといっぱい入ってくるんですよ。「この曲いい!」とか。ラジオだし規模が大きいし、中高生がいっぱい聴いてくれていて・・・その時初めて、人が自分の曲を聴いてリアクションしてくれるのを直に感じて、「この感じってめっちゃ面白いなぁ」と思ったんです。自分の音楽だけが、勝手に走っているみたいで。この時に、人に発信していく面白さを実感したような気がします。

山下歩 インタビュー

■せっかくインターネットがあるんだから、それを使って一気に拡散

K:それはいわゆるライブ感とはまた違ったものなんでしょうか。

山下:正直に話しますと、自分はあまりライブが好きじゃないんです(笑)。基本的に面倒臭がりで、なんでもかんでも効率よくやりたいと思ってしまうんですね。それで、最初に経験したのが、さっきの「閃光ライオット」のライブで、それが12,000人くらいのお客さんがいらしたんですね。あのステージを一度経験してから、そこから30人、40人のライブに出るのはなんかこう・・・効率がよくないんじゃないかと考えてしまうんです。

K:そこでインターネットということになるんですね。

山下:そうなんですよ。小さな規模でコツコツとやるのももちろんいいんですが、今はインターネットがあって、そこで一気に発信、拡散することができるわけですからね。

K:再び何万人の前でライブを行うということはあり得ますか?

山下:そうですね。それはあると思います。

K:音楽を発信していくことにおいて、発信する側、つまりアーティストの山下さんと、それを聴く、受け手側のギャップ、山下さんが歌いたい音楽と、ファンの方々が聴きたい音楽の違いを感じることなどありますか。

山下:はい、それはありますね。自分は洋楽が大好きで、例えば、エリック・クラプトンだったりジョン・メイヤーだったり、あるいはジェイソン・ムラーズなど、基本、あまり邦楽を聴かなくて・・・それでもし、自分がやりたいことだけをやっていくと、やっぱり洋楽のカバーばかりになってしまうと思うんです。でも、日本のファンの方たちには、Facebookなどに発信すると感じるんですが、日本語の歌詞のほうが断然反応がいいんですね。

山下歩 横顔
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Katsura
音楽雑誌、ファッション雑誌の編集者を経てフリーに。数々の大企業のPR誌、Webサイトなどで編集長も歴任。音楽、ファッション、グルメ、文化、芸術など、取材ジャンルは多岐にわたり、インタビューを行った人数も国内外の著名有名人1,000人は超える。