自慢話を書いても、ひとに嫌われて仕事の依頼が減るだけでいいことはなにもないわけですが、それでも、まあなんと言うか、いろんなひとの協力があり、恋愛をテーマとしたコラムをこの3年ほど量産し続け、「それなりに」数字をとってきました。
数字にはと~ってもシビアな業界ですから、3年も続けられていることに感謝です。

「それなりに」というのは、どういうことかといえば、たとえば見ず知らずの女子にコラムのタイトルを言えば「あ! それ、読んだことある!」と言ってくれるレベルです。
多くの恋愛コラムはアメーバニュースやLINEニュースなどのメガ媒体に転載されているので、そういうところで見ず知らずの女子が読んでくれており、読んだことを記憶してくれているというかんじ。多謝。

見ず知らずの女子って?

見ず知らずの女子とは、たとえばキャバ嬢です。女子大生キャバ嬢とか、テレビのBSの温泉番組の入浴シーンのモデル兼キャバ嬢というような女子たち。
昼間、なにがしかの仕事をしているキャバ嬢限定で取材をしてきたので(記事の蓋然性が担保できるから)、いろんな女子と話をしてきましたが、要するにキャバ嬢。

なぜキャバ嬢なのか?

とある大きな出版社で連載をしていた頃、「男子の生態に詳しいひと」に取材をして書いてほしいという要請があり、男子の生態に詳しいひとと言えば、夜ごとたくさんの男と接しているキャバ嬢だろうと思い、頻繁に取材に行っていたからです。
ついでに、キャバクラのボーイさんや店長さん、オーナーとも仲良くなれて、小説の執筆の手助けにもなったりして、まことにいい連載でした。
当然、キャバ嬢とはエッチしませんでした。
取材対象者とは「常に適度な距離を置く」。業界の鉄則です。

恋愛コラムの裏側にあるもの

さて、恋愛コラムの裏側にあるものとはなにか?

Web上の恋愛コラムは、ハウツー的な書き方が求められます。
なぜなのかよくわかりませんが、恋愛コラムとは恋愛のハウツーを教えるものだ、という認識がとても強い。
で、そういう依頼者の気持ちに対して、「恋愛って個別のものであり、一般論的なハウツーなんかないもんね」と、ケツをまくったのでは仕事にならないので、そのへんはまあ、うまいことやるわけです。

うまいことやるって?

キャバ嬢たちは、小さい頃から男子とよく戯れてきたからなのか、あるいは若いからなのか、「男子がチラ見している女子の三角形4つ」というお題を出せば、10個も20個も教えてくれます。
もっと一般的なお題に対するハウツーだって、もちろんいっぱい答えてくれます。
とっても悦んで。しかも無料で(お店に飲み代は払うけど)。

ある女子大生キャバ嬢は、大学4年間の最高の思い出は、ネタを出してそれがコラム化されてヤフーやらアメーバニュースに何回も掲載されたことだと言っていましたが、まあホントに悦んでネタを提供してくれます。
きっと、脳の成分が恋愛とマンガでできているのだろうと思います。

相手をその気にさせるということ

こちらが、まだWeb上にない斬新な(?)ネタがほしいと思えば、取材対象者をノせて、その気にさせちゃえばいいということです。
もっと具体的に言えば、キャバ嬢たちは客についていない時間は、客に営業メールをするように店からきつく言われていることもあります。
客にメールをするのは、キャバ嬢たちにとって少々苦痛です。あるいはものすごく苦痛です。
そういうときに、営業メールをするふりをして、ネタをメールで送ってもらう。しかもネタをくれたらお礼として一応店に行くので、ネタ出しメールが営業メールの意味を持つ。
これでおおいに助かったキャバ嬢もいるということです。

どれくらい助かっているのか?
たとえばこれくらい。

ご期待ください

若くて美人な女子は、お金にすごく困っています。だから営業メールをしろと言われたらしなくっちゃならない。
店をクビになったら家賃が払えない、貯金ができない、資格取得のためのスクールの学費が払えない……。
すごく困っているところに、ちょっとだけヘルプしつつ、ヒットコラムが量産できていたいい時代のこと。

というわけで、まだどこの媒体にも書いていない「ヒットしたコラムの裏側」は、シリーズとして、今後も不定期ながらお届けしたいと思います。
ご期待ください。

トップ画像出典http://www.flickr.com/photos/markjsebastian/2861172212/
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ひとみしょう
作詞家・コピーライター・広告プランナーを経て、専業文筆家に。小学館 『Menjoy!』 での連載を経て、『ANGIE』初代編集長に就任(14年7月まで)。コラムの受賞歴多数。現在、連載9本を抱える。