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図1

いまや3組に1組の割合で離婚する時代になってしまったので、結婚前に「離婚を回避するために必要なこと」を知っておいて損はないと言えます。

「離婚を回避するために必要なこと」は、おそらく離婚を経験したひとの数だけ存在すると思いますが、今回はみんなの結婚/離婚相談に乗って、はや40年。40年にわたりこぢんまりとしたアットホームな居酒屋を経営している女将(75歳)のご意見を参考にしたいと思います。

■「けじめ」が鎹(かすがい)になる

さんざんいろんなひとの結婚や離婚の相談に乗ってきた75歳の女将は「けじめが大事」だと言います。何回聞いても、太字の文字のごとく「けじめ」を強調します。

たとえば、ちょっとお給料のいいカップルが結婚する場合、とりあえず仕事が落ち着くまで、おれの部屋で一緒に暮らそう、という判断をする男性がいますが、そういうのは「けじめがない」と、女将はきっぱりと言います。忙しくても、女性を迎え入れる部屋は、男が用意して引越しをすべきだと。

ざっくり言えば女将の考えが「古風」なのかもしれませんが、あながちそうとも言い切れません。

以下の動画は、サプライズ演出のあるプロポーズの動画です。「けじめ」をつけて、映画館で(公衆の面前で)プロポーズしている彼氏さんの姿がとても微笑ましいです。

図2
出典:YouTube

プロポーズのあと、彼女は映画のストーリーが一向に頭に入ってこなかったのではないか? と、少々心配してしまいますが、「そこまでやってこそ」けじめがつく、というものです。

つまり、プロポーズ「だけ」を豪勢にするのではなく、このレベルの「緊張感を伴う」けじめを、結婚生活の節目ふしめで持つことが、夫婦のあいだでは大事だと75歳の女将は言っています。今どき聞かない古風な話ですが、正論だと思いませんか?

図2
出典:YouTube

愛に関する問題は正解がないので「考え方次第」とよく言われますが、「考え方」とは「より高い緊張状態」へと視点を移動させる、つまり思考の前提条件を疑うことだったりします。思考の前提を疑うと、「現状はさておき、そもそも、本当は何が求められているのか?」が見えてきます。

毎日、公衆の面前で告白をするような高い緊張感をもって暮らすというのは、誰にとっても無理なことなので、節目ふしめで、このプロポーズ映像が持つ「高い緊張感」を伴う「けじめあるなにか」をしつつ、緊急時に間に合うよう、カップルでうまく暮らしてみてはいかがでしょうか。

image by miamism (改変 gatag.net)

(ひとみしょう)

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ひとみしょう
作詞家・コピーライター・広告プランナーを経て、専業文筆家に。小学館 『Menjoy!』 での連載を経て、『ANGIE』初代編集長に就任(14年7月まで)。コラムの受賞歴多数。現在、連載9本を抱える。