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出典:YouTube

 

この愛らしいラブラドール犬の名前はエクリプス。なんとドッグランで遊びたいあまり、バスの乗り方をマスターしてしまったそうです。何度か飼い主と一緒に行くうち、道順をすっかり覚えてしまったのだとか。

 

目的のバス停に着くとしっぽを振りながら嬉しそうに下車。公園へ向かって一目散に駆け出します。ドッグランに到着したエクリプスのはしゃぎようったらありません!目をキラキラさせて跳ね回り、心底楽しんでいる様子が伝わってきます。

名犬の感動動画……という見方もできますが、ここからはちょっと別の視点で見てみましょう。
海外ではペット同伴で交通機関の利用を認めている地域もあり、バスや電車に犬が同席する風景も珍しくありません。しかし今回のように、ペットだけで利用するというケースはほとんどないでしょう。事故などの危険性も考えられるうえ、飼い主のマナーや責任も問われそうです。

しかし、たまたまバスに乗り合わせた他のお客の反応や運転手の対応を見ていると、規則やルールをがちがちに守ることよりも、もっと大事なことがあるのではないかと考えさせられます。エクリプスの無邪気な喜びを支えているのは、周囲の人の柔軟で温かい受容の精神なのではないでしょうか。
地元交通局も特に大きな問題ではないとし、エクリプスの行動を寛容に見守っています。

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社会はさまざまな人や要素で成り立っており、異なる他者同士が互いをどのように受け入れ合うのかということは大きな課題でもあります。共生を成り立たせる一つの方法として規則やルールはとても重要な役割を果たしていますが、そもそも人にはそれを応用する力があるということを忘れてはなりません。

シアトルの町で起こった小さな奇跡は、「規則に反する」とエクリプスをシャットアウトしていては起こり得なかったものです。エクリプスに向けられる温かい眼差しに、共生社会を成り立たせるカギとしてフレキシブルな優しさの重要性を見つけたような気がします。

ちなみにエクリプス、家に戻るときは後から来た飼い主と一緒に帰るのだそうですよ。

(内野チエ)

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内野チエ
ライター。 Webコンテンツ制作会社を経て、フリーに。教育、子育て、ライフスタイル、ビジネス、旅行など、ジャンルを問わず執筆中。高校の3年間で1000本以上の映画を鑑賞、ときには原作と比較しながら楽しむ無類の映画好き。