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2014年も様々なオモシロ広告が話題となりました。そんな数ある広告の中から「ベスト・オブ・ ベスト」を決めるべく、株式会社宣伝会議が人気の広告ランキングを発表。これは昨年発表された18の広告賞の主要受賞作に、企業の宣伝担当者からの投票結果を合わせて集計したもの。広告の現場に携わる人たちが選んだ「ベスト・オブ・ ベスト」とは一体どのCMなのでしょうか。

最も人気を集めたのは、サントリーホールディングスの「ペプシNEX ZERO」のテレビCM。小栗旬が桃太郎に扮したまるで映画のようなCMです。同サイトでも紹介しています。(http://do-ra.org/2014/12/17/847/

続いて2位は、祝・ユネスコ無形文化遺産登録をテーマにした、味の素の和風調味料群の雑誌広告・新聞広告です。「和食は、和色で、できている。」のコピーに心を打たれた日本人も多いのでは。

3位以下は、東日本旅客鉄道の新聞広告「行くぜ、東北。」、4位は全国都道府県及び20指定都市 LOTO7のテレビCM「話は変わる」篇ほか、5位はグーグル Nexus7のテレビCM「Dance with Students」と続きます。

これらの広告はどれもクリエイターが自己満足で制作したものではありません。広告主との度重なる打ち合わせを行い、商品分析を行い、消費者分析を行い、その上で最も適しているとされる表現を広告として発信しているのです。決して面白いだけでは、広告は完成しないのです。

では、もしあなたがフライパンのテレビCMを任された時、どのような制作を行いますか。例えば、お題が「フライパン」だった場合、どのようにこの課題を料理しますか? ただのフライパンだけだと難しいと思うので、「焦げつきにくいフライパン」ということもヒントであげましょう。

いかがでしたでしょうか。

フライパンだけの紹介だと、なかなかテレビCMで流しても反響を得ることができません。そこで一流のクリエイターたちが作り出したのが、今、話題となっているのが、「フレーバーストーン」のフライパンのCMです。

登場するのは100人のメイド姿の女性。フライパンだから主婦をターゲットにすると思いきや、いきなり男性の心を掴みにかかっています。また、日本のメイドカルチャーは世界でも注目を集めているコンテンツ。多くの人が注目しやすい設定となっています。

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出典:YouTube

そんなメイド達は次々とパンケーキをリレーしていくのです。彼女たちは、ご主人様に熱々のパンケーキを届けるためにフライパンリレーを行っているのです。次々と渡されるパンケーキですが、確かに焦げ付いてないですよね。

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出典:YouTube

ちなみに彼女たちは全員、本物のメイドたち。秋葉原をはじめ、全世界で18店舗も展開しているメイドカフェ「めいどりーみん」に在籍しているのです。案の定、このCMは海外でも取り上げられ、話題となっているとのこと。

最初は、フライパンのテレビCMをつくることから始まったこのプロジェクト。完成してみれば、パンケーキが登場し、お屋敷が登場し、そしてメイドがなんと100人も登場するという大作に。おもしろいものをつくる時には「発想の転換」が必要。いつまでもフライパンのことを考えていても、このような話題性のあるCMは完成しないのです。広告のプロがつくるテレビCM、さすがですね!!

(屯田兵)