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現在、世界の人口は約72億人ですが、そのなかの3億人、つまり全人口の0.4~0.5%くらいのひとが色覚異常だと言われています。

ざっと200人いれば、そのなかのひとりが色覚異常だという計算になります。

色覚異常のかたとひと口に言っても、その症状は多岐にわたるそうですが、たとえば赤と緑の区別がつかないと言われています。

 

01出典:YouTube

 

赤と緑は、色覚異常のかたにとって、こういう色でしか見えないそうです。

02出典:YouTube

 

だから、道路の信号機の赤のランプに特殊なLEDで×印をつけるなど、ユニバーサルデザインが開発されたりしていますが、海外では色覚異常のかたのためのメガネが開発されました。

000出典:YouTube

 

人類が観ることのできる色は「可視光線」と呼ばれます。

だから紫外線、つまりひとが見える色の限界である「紫」色の「外」側にある光を人類は見ることができません。

今日の紫外線はピンク色だね、とか、言わないですよね。

可視光線のなかでも、赤と緑は比較的隣り合っている色なので、色覚異常のひとはゆえに判別しづらいそうですが、このメガネは色(が持つ波長)を「分けてあげる」ことで、色覚異常のかたの「世界の見え方」に貢献しています。

このメガネをかけたとき、世界がどのように見えるのか、色覚異常のかたが語っている動画がこちら。

 

もちろん、色覚異常のかたのためのメガネであり、視力も色覚も問題ないひとのためのメガネではありません。

しかし、色が見えない(見えづらい)方たちが、これまでどのような思いで世界を見ていたのか?

たとえば冒頭の感動的な夕陽をどういうものとして見ていたのか?

動画を観ることで知ることができます。

真に他者の視点に立つとはこういうことなのかと、思い知らされる動画です。

やっぱり世界平和だよね、とか、やっぱり思いやりを持ちたいよねとかと、私たちは日頃、簡単に口にしますが、真の平和とは、他者の立場に立って物事を考えることであり、真の思いやりとは、相手がなにを見ているのかを知ることだと思えば、この動画を観て静かに自省するひともいるのではないでしょうか。

新しいメガネは、生き急ぎつつ当たり前のようにカラフルな景色を眺める私たちに「本当に他者の立場からモノを見るとはどういうことなのか」を、雄弁に語りかけています。

 

Photo by Girl flyer Youtube

 

(ひとみしょう)

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ひとみしょう
作詞家・コピーライター・広告プランナーを経て、専業文筆家に。小学館 『Menjoy!』 での連載を経て、『ANGIE』初代編集長に就任(14年7月まで)。コラムの受賞歴多数。現在、連載9本を抱える。